少し前から、新しく質屋ができているのをよく見かけます。商店街にある路面店で、小さめのテナントに入っていることが多いようです。散歩をしていると「こんなところにもできてる」と驚かされることも度々です。いくつかチェーンというか派閥があるようですが、商店街にあるようなのはいずれも買取専門のお店だと聞いたことがあります。分散してブランド品などの買取を行ない、中央に集めて売る仕組みのようです。ですので、質屋というより中古品買取店というのが正確なのかもしれません。
たいてい、それらの中古品買取店が入っているテナントが以前何のお店だったのか思い出すことはできません。こういう時、Googleストリートビューで過去の画像が見られるのは大変に便利と思いますが、そこまでするほどのことではないですね。もしかしたら高級食パン店が入っていたかもしれません。その前は唐揚げ店が入っていたかもしれません。高級食パン店はフランチャイズの形態で個人オーナーのお店だったと聞いたことがあります。
中古品買取店も同様にフランチャイズのような形態だそうですから、もしかしたら以前は高級食パン店をやっていた個人オーナーが同じ場所で中古買取店を営んでいるということもあるかもしれませんね。コロナ禍がある程度落ち着いた頃、それまで空き店舗だったところにぽつぽつ新しいお店が入りだしました。近所で長らく空き店舗だったところが工事を始めたので、内装の様子からどうやら喫茶店を始めるらしいと楽しみにしていたのですが、いつまで経っても開店せずついには椅子やらテーブルやらが撤去されてしまい唖然としたことがありました。
喫茶店はやりたがる人が多い割に厳しい商売で一年持つお店は少ないということですが、開店する前につぶれてしまうお店もあるんですね...。一生懸命ためたお金なのか融資を受けたお金なのか知りませんが、おそらく半年分くらい店舗の賃貸契約をしていたと思います。それで内装の工事まで完了した上でお店を始めることのできなかった個人オーナーの悲哀を思うと、まったくの人ごとながら気の毒になります。と同時に、改めて商売というものの厳しさに震えます。
唐揚げ店やら高級食パン店やら中古品買取店やらは同じ種類の人が次々にいろいろなことをやっているイメージですが、そのバイタリティには感心しきりです。残念ながら私は中古品買取店に売ることができるようなものは持ち合わせていないのですが、中古買取店の店頭では常にポケットティッシュを配っていますので、そこを往復するとその日に消費する分くらいのティッシュはまかうことができるため感謝しています。